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ウイマム文化芸術プロジェクトでインターンシップを行なっている北海道教育大学岩見沢校2年の瀧澤佳奈実です。

11月11日にNPO法人S-AIRが企画したトーク・セッション「フィールドワークとレジデンス」において、ウイマム文化芸術プロジェクトでアーティスト・イン・レジデンスを行なった森永泰弘さんと曽我英子さん(スカイプ参加)がゲストとして登壇したので、そのレポートをします。

はじめにトークをしたのは、曽我英子さん。白老で行なっていたレジデンスの体験から、白老の魅力や地元の方達との関わり合いについてお話されていました。

アーティストと地元住民がこのようなレジデンスに関わることは、双方にとって大きな挑戦であり、フィールドワークによってできた作品やその感想をお互いにシェアすることが大切だとおっしゃっていました。

次は森永泰弘さん。「音」の違いによる新しい世界地図の制作を目指しており、主に東南アジアにてフィールドワークを行われています。

「伝統とは今である」。森永さんは、今あるモノをどのようにして未来へ「伝統」として受け継いでいくのかという考え方を作品に多く取り入れているそうです。

 次は北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターを拠点に研究をしている、社会文化人類学者のエド・プルフォードさんが、土地の文化や生活を調査するための長期滞在の重要性についてお話してくれました。

研究者は文化を持ち込むのではなく、その土地の文化を知るために長く滞在する必要があり、調査のためにも、研究者が身近に住んでいるという状況が地元住民にとって普通になることが重要であるそうです。そして実際に生活することで、その土地の人々が大切にしていることを「見つける」ことが研究へとつながっていくのだとおっしゃっていました。

質疑応答では、まず自分が気になったこととして、「東南アジアの島国の伝統音楽に見られる共通性は、アイヌ文化にも見られるのか?」ということを森永さんに聞けてよかったです。

他にも、会場から「地域の人々と親交を深めすぎたために自身の取り上げたいテーマを扱いづらくなるなど、関係性ができることで作品制作又は研究に困難が生じることはありますか?」という質問が出ました。これに対し、曽我さんは「地元の人々との交流が深まる中で、その人たちがあまり表立って言いたくないことを聞いてしまうこともあり、そういったときは非常に心苦しいが、その事実が重要な情報になる」と答えていました。

エドワードさんは、「立場の違う人(敵対している人)の間に挟まれてしまうこともある。しかし長期滞在を行なっているおかげで、一方と険悪になったとしても関係を再構築していける時間がある」と話していました。

一方、森永さんは、「その地域の人々から、自分が取り入れようとしていないものを逆に取り入れるべきだと言われるなど、距離を置いた方がいいと思っているものに対して、逆に向こう側から提案してくれることがある」と話していました。

その後も、曽我さんから森永さんやエドワードさんに対する質問が出たりして、いろいろな話が聞けてよかったです。

今回のトークショーでは、自分自身にとっても、フィールドワークを行うための様々な視点に触れることができました。ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

撮影:山本顕史

「ウイマム文化芸術プロジェクト」第四弾として、沖縄民謡界の至宝・大城美佐子と、アサンカラ(旭川)アイヌの血を引き、樺太アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」の奏者であるOKIのライブを開催します。

大城美佐子は唄の道を歩み続けて61年、その伸びやかな高音は「絹糸の声」と評されます。OKIは、アイヌの伝統を軸足に斬新なサウンド作りで独自の音楽スタイルを切り拓き、知られざるアイヌ音楽の魅力を国内外に知らしめてきたミュージシャンです。本ライブは、沖縄音楽とアイヌ音楽という、北と南の遠く離れた土地で培われたリズムを奏でる二人のミュージシャンによる、豊かな対話の時間となることでしょう。多彩なリズムが交わることで生まれる濃密なひと時を、どうぞお楽しみください。

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ウイマム文化芸術プロジェクト 大城美佐子×OKI LIVE in 白老
天下無類之良質公演「雪珊瑚」


日時:2018年12月8日(土)17:45 開場 / 18:30 開演  

会場:ナイトパブ キャメル No.1 (白老町大町3丁目1-16)

入場料:前売券& 予約2,500円 / 当日3,500円(共に2ドリンク付)

    ※中学生以下 無料

前売券取扱(町内2店舗):

白老観光協会(白老町東町2丁目1-1)

Rempei Mizuno(白老町東町2丁目4-8)※18時以降

電話予約:090-2816-4505(平日9時〜19時 担当:栗栖)

メール予約:Info.uymam@gmail.com

※定員になりましたので、予約受付・販売終了となります。当日券の販売もございませんので、ご了承ください。

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大城美佐子

1936年大阪市大正区北恩加島生まれ、名護市辺野古育ち。幼少期の一時は内地でも暮らす。祖父や親戚に古典音楽の名人を持ち、20歳頃から古典や舞踊を習う。普久原恒勇や上原直彦らに強く勧められ、知名定男の父、知名定繁に弟子入りして民謡の道に進む。1962年シングル「片思い」でデビュー。その伸びやかな高音が「絹糸の声」と評され大ヒットとなる。やがて三線1本を抱えて東京、神奈川、大阪など内地を長らく彷徨の後、沖縄に戻り、民謡界の至宝、嘉手苅林昌とデュオを組む。林昌をして「コンビ唄はミサーに限る」と言わしめたほどの名コンビとして活躍。現在は那覇市東町で「大城美佐子の店 島思い」を経営しながら、国内・海外での公演など精力的に活動中。近年のCDアルバムは、「唄ウムイ」(2007年)、よなは徹との共作「ふたり唄」(2012年)、堀内加奈子との共作「デュエット」(2012年)、知名定男や宮沢和史らと共演の60周年記念版「島思い十番勝負」(2017年)。

OKI

先祖はオタスウンクル、石狩川筋のアイヌ。

博物館のガラスの向こう側に過去の楽器として飾られていた樺太アイヌの弦楽器TONKORI。1993年、TONKORIに新しい生命を宿すために演奏と楽器製作を学び始める。未来的アイヌ音楽を創造し世に送り出すレーベルCHIKAR STUDIOを運営。安東ウメ子、Marewrew、Oki Dub Ainu Bandなど20タイトルの作品をプロデュース。日本での活動のほかWOMADなど海外音楽フェスにも多数出演している。

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文化庁委託事業「平成30年度戦略的芸術文化創造推進事業」 

主催:文化庁/ウイマム文化芸術実行委員会

企画制作:ウイマム文化芸術実行委員会

後援: 北海道教育庁胆振教育局/白老町/白老町教育委員会/一般社団法人白老観光協会/

NPO法人北海道遺産協議会/白老町商工会/協同組合白老商業振興会/

虎杖浜竹浦観光連合会/一般社団法人白老青年会議所/室蘭民報社/苫小牧民報社/

北海道新聞苫小牧支社/読売新聞社苫小牧支局

協力:Chikar Studio/飛生アートコミュニティー/株式会社haku/ NPO S-AIR

Rempei Mizuno/ Mgene Design/河庄居酒屋/はくねん/UTAU Company

2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響により、延期となっていたパブリック・ミーティングですが、日程と内容を再調整し、11月18日(日)に開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。


「共生の方法」と題したパブリックミーティングでは、地域、アート、多様性・多文化共生をテーマにしています。背景の異なるさまざまな他者を受け入れ、違いが面白みになるような社会を目指していくための、共生の方法を探る場にしたいと考えています。

加えて、大地震後の白老町・飛生アートコミュニティーで、自分たちが体験した「リアルな共生の時間」も皆さんと共有したいと思いました。余震が続き、電気や水道、電波などのライフラインが絶たれた中、そこに居合わせた者同士が協働してサバイブした時間。パネリストの羊屋白玉さんや国松希根太さんは、その時間を共有した仲間です。


今回、パブリック・ミーティングを延期開催するにあたり、当初のイメージとしての「共生の方法」に加え、震災などをふまえた、よりリアリティのある共生についても各パネリストの事例報告に盛り込んでいただき、意見交換できればと考えています。


皆様のご参加をお待ちしております。

どうぞよろしくお願いいたします。

※第1回目のパブリック・ミーティングのレポートはこちらから

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ウイマム文化芸術プロジェクト

パブリック・ミーティング

「共生の方法 Ways of Living Together」

日時:2018年11月18日(日)
14:00〜17:00(30分前開場)

参加費:無料
会場:飛生アートコミュニティー(旧飛生小学校)体育館

(北海道白老郡白老町字竹浦520)
※会場内のグラウンドに駐車ください。


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【第1部:事例報告】
●旅することで土地と人とともに祭りを生み出す。
パネリスト:杉原信幸さん (美術家 / 信濃の国 原始感覚美術祭ディレクター)


白老の湖、ポロトコタンの忘れがたい聖地の気配、その地がウイマムとなる必然。縄文時代の交易は、旅と贈与に開かれていました。ヒスイの美しい魂の造形、旅する「マレビト」は、どのように土地の精霊を宿らせ、また土地へと運んで行くのか。その往還について話せればと思います。

<プロフィール>

1980年長野県生まれ。2007年東京藝術大学油画専攻修了。詩人の吉増剛造ゼミ参加。2008年個展『丸石座』詩人の吉増剛造と共演。2010‐12年「会津・漆の芸術祭」参加(福島)。2011-12年「ストーンサークルフェスティバル」(青森)縄文友の会(田口ランディ、山田スイッチ)と現代のストーンサークル制作。2016年「ストーンプロジェクト」(スウェーデン)、「瀬戸内国際芸術祭」SOKO LABO(香川)、2016-17年「笠岡諸島アートブリッジ」(岡山)、2017年「北アルプス国際芸術祭」(長野)、「貝殻の舟―シラヤ、神話を紡ぐ」/「AIR in Tainan」(台湾)、「六甲ミーツ・アート2017」(兵庫)、「旅する原始感覚―ストーンサークルフィールドワーク」(イギリス、アイルランド、スウェーデン)「竹子湖AIR」(台湾)、2018年「ONE DREAM projectレジデンス」(広島)、「Green Residency」(Maumau labo/ブラジル)参加。 2010年より「信濃の国 原始感覚美術祭」を主催。2018年より、信濃大町「まれびとの地」アーティスト・イン・レジデンスと「まつしろ現代美術フェスティバル」のディレクターを務める。


●人に会い、声を聞き、語り合い、そこから、社会を考え、芸術をつくりだす。
パネリスト:羊屋白玉さん (「指輪ホテル」芸術監督、劇作家、演出家、俳優)


国内外の現代美術の芸術祭に招聘され、その土地の象徴的な場所、例えば海や列車や庭園などで演劇作品を発表してきました。最新作の地はニューヨーク。ベトナム戦争の混乱の中、ボートピープルでアメリカへ渡った女性たちのインタビューから戯曲をつくり、彼女達の声でリーディング公演をしました。

<プロフィール>

主な演劇作品は、2001 年同時多発テロの最中ニューヨークと東京をブロードバンドでつなぎ、同時上演した「Long Distance Love」。2006 年、北米ヨーロッパをツアーした「Candies」。2011 年、アメリカ人劇作家との国際協働製作「DOE」。2013 年、瀬戸内国際芸術祭では海で、2014 年の中房総国際芸術祭では鐵道で、2015 年、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレでは雪崩よけのスノーシェッドで公演した。札幌国際芸術祭2017 では、札幌の市電で新作発表。演劇作品以外の活動は、2013 年よりアジアの女性舞台芸術家たちとのコレクティブを目指す亜女会(アジア女性舞台芸術会議)を設立。2014 年よりアーツカウンシル東京にて、東京を舞台に「東京スープとブランケット紀行」始動。2006 年、ニューズウイーク日本誌において「世界が認めた日本人女性100 人」の一人に選ばれた。


●地域の人と創造の現場を共にする
パネリスト:国松希根太さん (彫刻家 / 飛生アートコミュニティー代表)


飛生アートコミュニティーに所属する彫刻家です。2002年に飛生に移り住み、そこで生活しながら制作を続ける中で、アトリエという創造の現場を芸術祭の会場とした理由や、周囲の人との関わりなどをお話する予定です。

<プロフィール>

1977年、札幌市生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より飛生アートコミュニティー(北海道、白老町)を拠点に制作活動を行なう。近年は、地平線や水平線、山脈といった風景の中に存在する輪郭(境界)を題材に彫刻や絵画、インスタレーションなどの作品を制作している。主に個展、グループ展などで作品を発表し、スパイラルガーデン(東京)での個展"material"や、サヴォア邸(ポワシー、フランス)でのグループ展"* folding cosmos VILLA SAVOYE"、越後妻有地域 (新潟県十日町市、津南町)での"大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018”など国内外で発表活動を続けている。また、アヨロラボラトリーの活動としてアヨロと呼ばれる地域を中心に土地のフィールドワークを続ける。飛生アートコミュニティー代表。


●文化と社会の「生態系」とは?
パネリスト:大澤寅雄さん (文化生態観察 / アートNPOリンク理事)


文化と社会の関わり方を「生態系」と捉えて観察しています。福岡県糸島市の「糸島芸農」という芸術祭に関わりながら、マレビト(稀人)としてのアーティストとマレビト(客人)が出会う場や装置についてお話します。

<プロフィール>

1970年生まれ。(株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室主任研究員、NPO法人アートNPOリンク理事、NPO法人STスポット横浜監事、九州大学ソーシャルアートラボ・アドバイザー。慶應義塾大学卒業後、劇場コンサルタントとして公共ホール・劇場の管理運営計画や開館準備業務に携わる。2003年文化庁新進芸術家海外留学制度により、アメリカ・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。帰国後、NPO法人STスポット横浜の理事および事務局長、東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生」運営委員を経て現職。共著=『これからのアートマネジメント"ソーシャル・シェア"への道』『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』『文化政策の現在3 文化政策の展望』。


【第2部:意見交換】

ウイマム文化芸術プロジェクトって?
パネリスト:木野哲也 (ウイマム文化芸術プロジェクト ディレクター / TOBIU CAMP ディレクター)

進行:大澤寅雄さん


最初に、今年から白老町内で実施される「ウイマム文化芸術プロジェクト」の内容についてご紹介。そのあとは、大澤さんが進行役となり、ゲストや会場の皆さんと意見交換。どなたでも幅広い世代の方々に参加してもらえる場をつくりたいと思います。「こんな工夫をするともっと面白くなるのでは?」「自分もこんな風に関わることができるかも」「自分の地域はこんな面白い人がいる」「おじいさんにこんな伝説を聞かされたことがある」などなど、第1部の話も参考に、地域の資源、町の課題などもふまえながらアイデアを出し合いましょう。


★「ウイマム -uymam-」とは?

アイヌ語で「交易(※)」を表す。特に初期ウイマム(1600年代初期)は人と人、集落と集落、アイヌと他国・地域等、相互の目的や利益を叶えるための対等な交換儀礼であり、文字を持たぬアイヌにとってモノだけでなく精神文化の面でも重要な交流であったとされる。

※参考辞典:『アイヌ語沙流方言辞典』田村すず子、草風館 / 『アイヌ語千歳方言辞典』中川裕、草風館 / 『萱野茂のアイヌ語辞典 増強版』萱野茂、三省堂

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文化庁委託事業「平成30年度戦略的芸術文化創造推進事業」

主催:文化庁 / ウイマム文化芸術実行委員会

企画制作:ウイマム文化芸術実行委員会

後援: 北海道教育庁胆振教育局 / 白老町 / 白老町教育委員会 / 一般社団法人白老観光協会 / NPO法人北海道遺産協議会 / 白老町商工会 / 協同組合白老商業振興会 / 虎杖浜竹浦観光連合会 / 一般社団法人白老青年会議所 / 室蘭民報社 / 苫小牧民報社 / 北海道新聞苫小牧支社 / 読売新聞社苫小牧支局

協力:飛生アートコミュニティー / NPO法人S-AIR / M gene Design / ウタウカンパニー株式会社

お問い合わせ:info.uymam@gmail.com

9月21〜23日に開催された、アーティスト・イン・レジデンスプログラム in 白老滞在制作成果発表「曽我英子&森永泰弘 展覧会」。

会場となったのは、旧田辺本店です。

閉店時の売り場がそのまま残る店内を利用して、音の作品を展示していた森永泰弘さん。

通路を歩くと、森永さんが滞在中に録音した川の水音や、白老民族芸能保存会による伝承歌「サロルンチカプリムセ(水鳥の舞)」などが聴こえてきて、とても不思議な感じです。

これは一体どこから聴こえてきてるんだろう???と、文房具の間をキョロキョロと探すお客様も多数。

森永さんの作品は外にも展示されていました。

(この時はムックリの音が響き渡っておりました。)

こちら↓は、曽我英子さんが制作した映像作品の《根曲がり竹》。

そのほかに、白老に唯一ある竹材店の竹浦物産から提供いただいた根曲がり竹や、1970年代の8ミリフィルムをデジタル化した映像も。

日曜日はアーティスト・トークも開催。

各作品の制作過程、滞在中のエピソード、今回の滞在からどんなことを得たのかなどを紹介してくれました。

会場からも「白老はどんなところ?と聞かれたら、どう答えますか?」「制作時にどんなことを考えていましたか?」などの質問が。

この後は、旧柏村旅館で開催されていた「シㇽキオ プロジェクト」と飛生芸術祭の商店街企画の一環である「シラオイ・マッシュルーム・パビリオン」へみんなで移動。

※シㇽキオ プロジェクトを企画した「白老市街地プロジェクト」についてはこちらのサイトをご覧ください。

二つの展示会場をゆるりと行き来しながら、商店街をのんびりと楽しめる機会となりました。

そして陽が落ちてくると、旧田辺本店は外からも映像を鑑賞できるように。

展示終了直前までお客さんが絶えず、たくさんの交流が生まれた3日間となりました。お越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。

また、作家の滞在中、地元白老の方々には本当にいろんな場面でお世話になり、たくさんのご協力をいただきました。

今回の滞在作家の森永さんは、今後もリサーチと録音のために白老を継続して訪問予定で、曽我さんも来年再び訪問を計画しているとのこと。

両作家と白老のご縁は、これからもずっと続いていきそうです。今後もどうぞよろしくお願いいたします!

柏村旅館の写真以外、撮影:川尻亮一

「ウイマム文化芸術プロジェクト」第三弾として実施中の、2名の招へい作家による滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)プログラム。

9月21日(金)〜23日(日)には、展覧会とトークイベントを開催します。

招へい作家は、イギリスを拠点とする美術作家の曽我英子、そして東京を拠点に国内外で儀礼や祭祀、音楽文化、環境音等を録音しながら音の作品を発表する森永泰弘。作品の形態は違いますが、共にフィールドワーク(現地調査)を通した文化・社会人類学的手法を取り入れています。

この二人が、白老に滞在し、今の白老を生きる人々との交流や土地を通じて、その歴史、文化、風土について学び、作品を制作。

3日間の展示と最終日のトークでは、ご来場くださる皆さんと共に、作品を通してアーティストたちが解釈した「シラオイ」について考え、語る場になれば幸いです。


※展覧会チラシは以下からダウンロードできます。

https://goo.gl/uz9jDe

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<展覧会詳細>

ウイマム文化芸術プロジェクト アーティスト・イン・レジデンスプログラム in 白老

滞在制作成果発表「曽我英子&森永泰弘 展覧会」

2018年9月21日(金)〜23日(日)

開館時間: 10:00〜18:00 ★入場無料

関連イベント:9月23日(日)13:30〜 アーティスト・トーク

会場:旧 田辺本店(白老駅前) 北海道白老郡白老町大町2丁目3-20

※JR白老駅 南口交差点角


<作家プロフィール>

●曽我英子 Eiko Soga

ロンドン大学スレードスクール彫刻学科卒業後、北海道でフィールドワークを行うようになる。2016年に滞在した二風谷では、アイヌの着物「チカラカラペ」や鮭靴「チェプケリ」作りを習い、ものづくりを通して、その土地の風景や歴史と人々の営みを実際に生活しながら学んだ。フィールドワークから得た知識や、出会う人々との記憶を辿りながら制作を行い、それらを、映像、テキスト、インスタレーション作品として発表している。アートの視点から、社会環境から感じる違和感をどう理解し「問う」ことが可能であるかを探求しながら活動を続ける。

https://www.huffingtonpost.jp/sogaeiko/15years-oxford_a_23468992/

http://www.eikosoga.com


●森永泰弘 Yasuhiro Morinaga

東京藝術大学大学院を経て渡仏。帰国後は芸術人類学的な視座から世界各地をフィールドワークし、楽器や歌の初源、儀礼や祭祀のサウンドスケープ、都市や集落の環境音をフィールドレコーディングして音源や作品を発表している。また映画や舞台芸術での音楽や音響のディレクションも数多く担当しており、ジャンル横断的に様々なアーティストとコラボレーションをおこなっている。近年はアジアのゴング文化に興味を持ち記録活動をおこなっている。www.the-concrete.org

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文化庁委託事業「平成30年度戦略的芸術文化創造推進事業」

主催:文化庁 / ウイマム文化芸術実行委員会

企画制作:ウイマム文化芸術実行委員会

後援:北海道教育庁胆振教育局 / 白老町 / 白老町教育委員会 / 一般社団法人白老観光協会 / NPO法人北海道遺産協議会 / 白老町商工会 / 協同組合白老商業振興会 / 虎杖浜竹浦観光連合会 / 一般社団法人白老青年会議所 / 室蘭民報社 / 苫小牧民報社 / 北海道新聞苫小牧支社 / 読売新聞社苫小牧支局

協力:竹浦物産竹材店 / 協同組合白老町商業振興会 / 株式会社はくねん / NPO法人 御用聞きわらび / 登別映像機材博物館 / 知里幸恵 銀のしずく記念館 / 株式会社haku / 飛生アートコミュニティー / マユンキキ / NPO法人 S-AIR / M gene Design / Rempei Mizuno / 白老民族芸能保存会 / ウタウカンパニー株式会社 / 田辺やえこ / 遊狸庵 / 野本正博 / 立石信一 / 飯島博光 / 菊地辰徳 / YORMA / 白老観光協会 / Nolan Perison / Nalyssa Runge

平成30年9月6日(木)に発生した北海道胆振東部地震により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

ウイマム文化芸術プロジェクトを行う白老でも震度5を記録し、現在も余震が続いている状態です。そのため、ウイマム文化芸術実行委員会では、9月16日(日)に開催を予定しておりましたパブリック・ミーティングを延期とさせていただくこととなりました。

新たな開催日につきましては改めて後日お知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。

なお、現在、ウイマム文化芸術プロジェクトのアーティスト・イン・レジデンスプログラムが白老でスタートしております。こちらの成果発表展は、9月21日(金)〜23日(日)に開催予定です。

成果発表展につきましても近日中にご案内いたしますので、ぜひ足をお運びいただけると幸いです。

すっかりご紹介が遅れてしまいましたが、ウイマム文化芸術プロジェクトの一環として、8月後半から二名のアーティストが白老で滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)を行っています。

↓みんな大好き山菜料理のお店グランマ(白老)にて。

右はロンドン在住のアーティスト、曽我英子さん。2016年には二風谷に滞在しており、鮭にまつわるアイヌ文化や歴史、社会状況、伝統、人々の暮らしを元にした映像作品を制作されました。

白老滞在中は、ウイマム文化芸術プロジェクトのインスタグラムを乗っ取って日々写真を投稿中ですので、こちらも要チェックです。

左は森永泰弘さん。映画やダンスの音楽を数多く手がけ、世界各地の環境音や伝統音楽を録音したり、それを元に作品制作されたりしています。

今回のアーティスト・イン・レジデンスプログラムでは、二人が白老に滞在し、今の白老を生きる人々との交流や土地を通じて、その歴史、文化、風土について学び、制作を行います。

お二人に白老での滞在制作で出てくるキーワードを尋ねたところ、曽我さんからは「根曲がり竹、口述歴史、8ミリフィルム...」、森永さんからは「見えない音、聖域、在りし頃...」といったキーワードが出てきました。

どんな作品になるのでしょう...?楽しみですね。

9/21〜23には展覧会とトークも予定。こちらは後日改めてお知らせいたします!

白老の皆様も、二人を見かけたら気軽に話しかけてみてくださいね。

二人のプロフィールを以下に。

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曽我英子 Eiko Soga

ロンドン大学スレードスクール彫刻学科卒業後、北海道でフィールドワークを行うようになる。2016年に滞在した二風谷では、アイヌの着物「チカラカラペ」や鮭靴「チェプケリ」作りを習い、ものづくりを通して、その土地の風景や歴史と人々の営みを実際に生活しながら学んだ。フィールドワークから得た知識や、出会う人々との記憶を辿りながら制作を行い、それらを、映像、テキスト、インスタレーション作品として発表している。アートの視点から、社会環境から感じる違和感をどう理解し「問う」ことが可能であるかを探求しながら活動を続ける。

https://www.huffingtonpost.jp/sogaeiko/15years-oxford_a_23468992/

http://www.eikosoga.com


森永泰弘 Yasuhiro Morinaga

東京藝術大学大学院を経て渡仏。帰国後は芸術人類学的な視座から世界各地をフィールドワークし、楽器や歌の初源、儀礼や祭祀のサウンドスケープ、都市や集落の環境音をフィールドレコーディングして音源や作品を発表している。また映画や舞台芸術での音楽や音響のディレクションも数多く担当しており、ジャンル横断的に様々なアーティストとコラボレーションをおこなっている。近年はアジアのゴング文化に興味を持ち記録活動をおこなっている。www.the-concrete.org

8月26日に「アチャポ トゥラノ パヨカアン ロ」の2回目が開催されました。

今回も、アイヌ語が書かれた札を一人一人持って散策。

はい、左から「タン チクニ レへ アイヌイタク* アニ マク* アニ*イェ(この木はアイヌ語で何て呼ぶ)?」

※印のところは小文字です。

萩の里自然公園の中には、雑木林を伐採して再生を促しつつ林床に生える植物の変化を観察する「皆伐更新実験地」があり、その中をガイドサポートの坂本さんに案内していただきました。

他に目を引いたのはマムシグサ(アイヌ語名ラウラウ)。

蛇の松明という別名もあり、WEBでちょっと調べると「根の部分は特に毒性が強い」とありますが、この植物について、アイヌの人たちはまたちょっと違う知恵を持っていたようですよ。

午前中の散策を終えて、植生学だけのお楽しみ、オハウキナ(和名:ニリンソウ)を使ったお味噌汁が待つケネルハウスに到着。

美味しい。

午後は講師の作田さんが、鳥を捕るワナを作って見せてくださいました。


「最後の仕上げをどうやるのか、みんなで考えよう」と作田さん。

普段使わない思考回路をフル回転させて、仕掛けの仕組みをアレコレ試しては失敗、の連続でしたが、なんとか成功!

「来年は(実際には使用できないけど)ワナ作りWSをしてはどうか?」という意見も飛び出し、思わぬ盛り上がりを見せたワナ作りでした。

ということで、2回に渡った植生学も無事終了。

自生する植物のいろんな使い方(食用からシャンプー用まで!)とアイヌ語を学ぶことができ、とても楽しい講座となりました。

講師の作田さん、アテンドサポートのマユンキキさん、ガイドサポートの坂本さん、白老、登別、札幌、苫小牧、旭川、東京などから参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!

写真撮影:川尻亮一

8月19日に第2回が開催された「白老アースダイブ」。中には、前回から続けて参加してくださった方も。

まずは、集合場所の飛生アートコミュニティーで座学からスタートです。

1800年のシラヲイ場所の記録から、本日の散策地であるシキウ(敷生川河口、北吉原付近)の出産物を確認していきます。

漁獲物は鮭のほか、ナマコは室蘭のエトモ場所からアイヌの出稼漁場があったこと、逆にシキウから室蘭へ出漁していたことなども、記録に残っています。

また、シキウにだけ記録が残っているものとして、女性がアットゥシを織って自家消費用にしていたことがわかっているそうです。

交易品の中には、椎茸、チョウザメ、竹材なども。

ということで、今回午前中は「社会科見学」として、まずは白老でチョウザメを飼育されている方のところへ。

キャビアは主に東京へ出荷されているとのこと。

お次に向かったのは、椎茸の原木栽培をしている星椎茸園。

星さんから原木栽培についてお話を伺いました。現在、日本の椎茸栽培のうち95%が菌床栽培で、原木栽培はたった5%にまで減ってしまったそうです。(白老では星椎茸園さんと桔梗原農園さんが原木栽培をしています。)

星さんのお気に入りの食べ方なども聞いてしまうと、自分で試さずにはいられない!帰りは講師・スタッフ・参加者の皆さんが直売所で次々と椎茸を購入。めでたく完売となったのでした。

午前の最後は、竹浦物産 竹材店。

店の前には、山で刈ってきた根曲がり竹がドドンと積まれています。

ここで、講師の谷本さんが、復元された仕止め矢を見せてくださいました。矢じりには根曲がり竹が使われています。

アテンドサポートのマユンキキさん曰く、「ムックリも昔は今より小さく、根曲がり竹で作られていた」とのことで、参加者から「根曲がり竹でムックリ作りWSなんてのはどうか?」というアイデアも。

お昼休憩では、白老にちなんだアイヌの歌をみんなで輪唱。

お盆遊びの踊り(ヘクリサラリ)から派生した歌、とのこと。ヘクリサラリ〜、ハハホ〜、ハホ〜。

午後は敷生川の河口を訪れ、

お次は、内陸部にあるという珍しい「シレトコ」(shir-etok 地面の・出っぱった先端→岬)を見学。

最後は「ヘクリサラリ〜」と輪唱して、締め。

白老アースダイブはこれにて終了。8月9月と2回開催しましたが、参加された方からはとても好評で、「ぜひ来年も!」という声をたくさんいただきました。

講師の谷本さん、アテンドサポートのマユンキキさん、白老、登別、札幌、室蘭、旭川などから参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!

来年も、また会えるといいですね〜。

写真撮影:川尻亮一

7月29日に「アチャポ トゥラノ パヨカアン ロ」の第1回が開催されました。

7月15日の「白老アースダイブ」に引き続き、やっぱりこの日も白老は雨。カッパと長靴は「歩く白老」の必須アイテムです。

「アイヌ語も覚えていってほしい」と、アイヌ語が書かれた札を講師の作田さんが用意してくださったので、1人1本ずつ持って森の中へ。

この札をどう使うかというと...

左から「タン チクニ レへ アイヌイタク* アニ マク* アニ*イェ(この木はアイヌ語で何て呼ぶ)?」

※印のところは小文字です。

ポロトの森に自生する植物のアイヌ語名を配布資料から探し、単語の意味を教えてもらうと、植物の特性が名前に表されていることに気づきます。

さらに、「これはこうやって食べると美味しいんだよ」「この植物はこの部分を食べるよ」という豆知識は、集まった人たちも興味津々。(食を大切にしている人たちが多く集まった印象を受けました。)

アテンドサポートの坂本さんも、随所で植物のことを詳しく解説してくださいます。

ちなみに、フキで作った柄杓で水を飲むと、とても美味しいそうです。

お待ちかねのお昼休憩では、オハウキナ(和名:ニリンソウ)を使ったお味噌汁と、

アテンドサポートのマユンキキさんが作ってきてくれた、トウモロコシとカボチャの煮物にシケレ*ぺニ(キハダ)の実をあえたおかずをいただきました。

※印のところは小文字です。

午後の散策では小川も渡り、ちょっとした冒険気分を味わったり。

あっという間の3時間で、大好評のもと終了。

2回目の8月26日は、若干名ですがまだ募集しておりますので、興味を持たれた方はお早めにお申込みくださいませ。(申込締切は8/21)

※申込方法など、詳細はこちらをご覧ください。

最後の写真以外、撮影:川尻亮一

7月22日に開催されたパブリック・ミーティング。

前日に北海道新聞の「地域の話題」にも取り上げていただき、約60名のお客様にご来場いただきました。

最初にご登壇いただいたのは、加藤種男さん。


前日21日に視察していたポンアヨロ川の河口やアフンルパルなどに触れ、白老に息づくアイヌ文化やアートプロジェクトの必須条件など、いろいろなお話をしていただきました。

「市民の意図を超えて、”こおいうのが欲しかった”と言わしめる」プロジェクト。目標ですね。

次は蔭山ヅルさん。


ご自身がバックパックでアフリカまで旅した時のエピソードに触れながら、「共生の方法」について、「個々人のつながりが大事。自分の隣にいる人と、どう向き合うかということを考える」と話してくださいました。

次は大澤寅雄さん。


ご自身が暮らす糸島にあるAIR(アーティスト・イン・レジデンス=アーティストを一定期間滞在させ、作品制作や調査などをしてもらう取り組み)のことを紹介し、生態系(地域)とビオトープ(AIR拠点)という観点でお話してくださいました。

「生物多様性が確保されているほど変化に耐えられる」という言葉に照らし合わせ、文化多様性の大切さを考える時間となりました。

1部の最後は、ウイマム文化芸術プロジェクトの事務局長も務める柴田尚から、AIRについての紹介を。


8〜9月にかけて、白老でもAIRプログラムが実施されます。9月に展覧会を開催予定なので、成果をぜひご覧いただければと思います。

休憩を挟んで、2部の冒頭はウイマム文化芸術プロジェクトのディレクター木野がプロジェクトを紹介。


プレゼンの内容を踏まえて、ゲストの方から感想や意見をもらいます。

まずは、木野が話した「これからやっていきたいこと」について、加藤さんからは「こんなにたくさんやらない方がいいと思う」という率直な意見が。さらに、「地元の人たちが、ここに住んでいて気持ちが良いと思う状態をどう作るかが目的。観光資源として役立てるという発想はなくても良い」と話します。

蔭山さんからは、「住民とは誰のこと?」という貴重な視点が提示されました。

アートプロジェクトに好意的な人たち、町の取り組みに協力的な人たち、だけが住民ではなく、それに反対する人や、ある意味アンダーグラウンドな位置にいる人たちも住民で、その人たちの声はどのように吸い上げることができるのだろうか?

また、自身の活動について「期限のない、終わりのないプロジェクトだからこそ、いろんな人たちと長い付き合いができている」と話してくださいました。

「アートでどうやって地域に貢献できるか?」という部分では、1部でワインとアートを組み合わせたプロジェクトを紹介した柴田から、「無理やり組まされるのではなく、みんなで共通で上げるバルーンがあって、このバルーンだったらみんなが見てみたいと思う状況を作れたらいいな、ということはよく考える」と応答がありました。

続いて来場者からも、ご自身がどんな活動を白老でされているか、今後どんなことを期待するかなど話していただきました。

今年3月までアイヌ民族博物館で働いていた方は、「魅力ある地域を文化の切り口の中で紹介することがミッション」と自己紹介。「今後も地域の方との取り組みを大切にしながら、白老の人たちとつながっていきたい」と話してくださいました。

次は、神戸と白老に住んでいるというバーバラさん。

「郷土文化、地元に深く根をはる文化を守ってほしい」と話します。

こちら↓は、役場で働きながら地元学という活動をされている安藤さん。

白老の「カタ」を調べる活動をされているそうです。料理の作り方、食材の取り方、活かし方、楽しみ方を学び、仲間と楽しみながら、次の世代に伝えていきたいと話してくれました。

最後に2部の進行をしてくださった大澤さんから、パブリックミーティングのテーマである「共生の方法」について補足がありました。

大澤さんのアイデアで決定したこのテーマは、ユネスコ総会で採択された「文化的多様性に対する世界宣言」の一節、「文化とは、特定の社会または社会集団に特有の、精神的、物質的、知的、感情的特徴をあわせたものであり、また、文化とは、芸術・文学だけではなく、生活様式、共生の方法、価値観、伝統及び信仰も含むものである」から使用したものです。

大澤さんはそのことに触れて、「僕はいつも、文化とは、ということを考えた時に、この一節の共生の方法という言葉をよくユネスコはいれたなと思う。さっきの安藤さんの白老のカタ、釣り方、楽しみ方、そのカタが共生の方法だと僕は思う。一緒に生きる方法、生き方、共に生き方を考えるということを、今日は話せたような気がするので良かったなと思います。9月にもやりますので、この話の続き、さらに展開した話をできればいいなと思います」と話してくださいました。

私たちにとっても、次年度に向けた仲間づくり、どこに重点を置いてプログラムを構成するかなど、多くのことを考える良い時間になりました。ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

アンケートから、いくつか参加された方々の声を抜粋してご紹介します。

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・自分の中で心に留めておきたいヒントやワードがたくさんありました。これを聞いて今後の自分の日々にも活かしていきたいと思います。(白老在住・30代男性)

・4名のパネリストの方々のお話、大変興味深かったです。なかなかお話を聞けるような立場の方々ではないので、参加してよかったと思います。意見交換では、白老町民のいろんな活動をされてる方のお話も聞けてよかったです。(白老在住・30代女性)

・故郷の白老に何十年ぶりかに住むようになり、白老が好きになり、白老のために何かしたい、でも何から始めたら良いのか?一人じゃできない…そんな思いでここ何年か過ごしてきたので、今回ついにこのような機会ができたかという思いです。(白老在住・50代男性)

・「歩く白老」に参加して今日のことを知り、参加しました。白老のこれからをいろいろと話し合いできる場を作ってくださったことを嬉しく思います。白老町民がたくさん参加してほしいと思いました。(白老在住・60代女性)

・行政サイドの参加でした。町のために何ができるのか、これからこのプロジェクトを通じて面白いことをやりたいと思います。(白老在住・30代男性)

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第2回は、11月18日(飛生芸術祭2018最終日)の14:00〜17:00に飛生アートコミュニティー 体育館で開催です。

※詳細はこちらをご覧ください。

写真撮影:川尻亮一


7月15日に「白老アースダイブ」の第1回目が開催されました。当日はあいにくの小雨&うっすら霧の漂う天候でしたが、地元の人曰く「白老らしい」天気とのこと。

最初は講師の谷本さんによる座学からスタートです。


フィールド散策地のアヨロ・虎杖浜周辺の地名と交易について、知里真志保さんと山田秀三さんの研究を紹介しながら解説。この日はアイヌ民族文化財団の方々をはじめとする研究者の方も多く参加されており、谷本さんによる一方通行の座学というより、参加者とやり取りをしながら、歴史の時間軸の中へダイブを試みていきます。

一通り本日訪れる場所の予習を終えたあと、まずはアヨロ川の河口付近を目指す一行。


地図を見ながら、ひとしきり議論。


近世後期、ここでたくさんの鰯や鮭、昆布、しいたけなどが交易されたそうです。


お昼休憩の後は、「アヨロ村で気違い病が流行ったので、それを伝えて戒める歌」をマユンキキさんと一緒に輪唱。


午後からは、「巨大な神様がクジラをヨモギの串にさして焼いているうちに、その串が折れたのでびっくりして尻餅をついた跡のくぼみ」と言われている場所を目指します。


そして、昔は良好の湾であったと言われるポンアヨロ川の河口での解説。


最後に「あの世の入口」という意味のアフンルパルへ行き、この日の白老アースダイブは終了。

谷本さんの解説だけじゃなく、地元の人からのプラスαな豆知識も続出、終了後も質疑応答がしばらく続くという大盛り上がりの第1回となりました。

参加してくださった皆様、講師の谷本さん、アテンドサポートのマユンキキさん、ありがとうございました!

写真撮影:川尻亮一