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ウイマㇺ文化芸術プロジェクトについて


ウイマㇺ文化芸術プロジェクトの運営主体であるウイマㇺ文化芸術実行委員会は、札幌市や白老町で活動する芸術団体やNPO、企業、地域の商業振興会、住民ら有志によって、2018年1月に白老町で設立されました。関係者が培ってきた地域内外の人脈を財産に、白老・胆振を主な舞台として文化芸術事業を実践しています。ウイマㇺ文化芸術プロジェクトは、2018年度〜2020年度、文化庁委託事業「戦略的芸術文化創造推進事業」に採択され、それぞれ4つのプログラムを実施しました。

2018年度の事業アーカイブ

2019年度の事業アーカイブ


プロジェクトを通じたウイマㇺ文化芸術実行委員会のミッション


白老町内外の人たちが、文化芸術を通じた協働・交流の場から地域資源や課題を問い直し、地域への愛着や誇りとともに新たな価値を創出し、主体的に活躍する社会の形成に寄与します。

ウイマㇺ文化芸術実行委員会では、以下の2つのアプローチで、上記ミッションの実現に取り組みます。

① 地域資源とその価値の再発見

文化芸術を通じた方法を通じて地域に暮らす人々の営みや土地の記憶に光を当て、地域資源とその価値を再発見・再編集するための活動を推進します。

② 新しい地域振興のモデルを提案し、体現する

地域内外の人々との、協働・交流の場を創出するプラットフォームとして、公共、民間問わず多様な団体と連携しながら、新しい地域振興のモデルを提案、体現します。


「ウイマㇺ -uymam-」について


「ウイマㇺ」とは、アイヌ語で「交易」を意味します。特に初期ウイマㇺ(1600年代初期)は、人と人、集落と集落、アイヌと他国・地域等、相互の目的・利益を叶えるための対等な交換儀礼であり、文字を持たぬアイヌにとって、モノだけでなく精神文化的にも重要な交流であったとされます。その後(松前藩による和人地との区分策や商場知行制等を通じ)アイヌ民族への政治経済的支配が強化されていく中で、「ウイマㇺ」は1600年後半期頃には政治的支配の有力な手段の一つへと転化していったとされます。そのため「ウイマㇺ」という言葉から、歴史的事実としてネガティブな意味を連想させられることも多いです。しかし私たちは、初期の対等性と共生の形態としての「ウイマㇺ」を尊重し、そこに希望を持ち、プロジェクト名に取り入れました。今後も多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、現代における「ウイマㇺ」の実践を試みたいと考えています。


※参考辞書

『アイヌ語沙流方言辞典』田村すず子草風館

『アイヌ語千歳方言辞典』中川裕、草風館

『萱野茂のアイヌ語辞典 増補版』萱野茂、三省堂