【レポート】アースダイブ 白老/幌別 “アイヌ語地名から探る土地の記憶” ①

シラオイ/ホロベツ フィールド ミュージアム「アースダイブ 白老/幌別 “アイヌ語地名から探る土地の記憶”」

土地を歩いて、土地から学ぶフィールドミュージアム。


2019年度は地域学「アースダイブ」を

"白老"と"幌別" の二箇所で開催しました‼︎


▷10月5日:幌別・富浦・蘭法華エリア
▷10月14日:アヨロ・虎杖浜エリア



なんと大好評につき、開催2回共に定員御礼となりました!!

皆さまありがとうございました!


地元の詳しい先生方の熱い説明も加えていただき、大変充実したアースダイブの2日間となりました。


今回初の開催地域「幌別エリア」は、アイヌ語地名研究者の知里真志保さん、山田秀三さんがかつて集中的に探索されたエリア。


残された地図を片手に、様々な角度から考察し土地を巡ります。


まずは10月5日の幌別編、座学時の様子です。

散策エリアやルートを最終打ち合わせ中〜^ ^

いよいよ散策スタートです!

前日の悪天候が心配されましたが、この日はびっくりするくらいの晴ー!!

天気にも恵まれて温かい気候の中、

散策することができました。

途中、地図にあるポイントで説明をきいて更に興味を深める参加者のみなさま。


地図を片手にひたすら歩きます。

 

当時、教育に貧しかったアイヌの人達のために幌別や函館に開設したキリスト教系のアイヌ学校である「愛隣学校」についてのお話などについても触れていました。


地元の方の知識も素晴らしく、資料だけでは読み取れないお話をたくさん解説してくださいました。



そして次に向かったのは「苅田神社」。

刈田神社は登別市中央に所在し、御祭神は保食神・日本武尊・大物主神を奉斎し北海道最古の神社として住民の生活と平安そして開拓を守護して来たのだそう。
講師の谷本先生が神社の各所を解説してくださいました。

八幡巴絵さんがアイヌ語での歌を交えて解説する場面。

幌別編、最終散策地へ〜


どんどん奥の方へと散策していきます。

奥まで歩いていくと水の神様の像がありました。

ひっそりと自然に包まれて神秘的な空気が漂っています。

谷本先生がふと立ち止まりしばらくじーっと眺めています。

その先には水源がありました。

”ここが川の始まりなんだよ”と。

谷本先生。


"この山の中の水がここに集まって、水源となり、川になって流れていくんだよ"と優しくお話ししていました。

今回初となる幌別エリア。地図を手に幌別に縁あるアイヌ語地名を辿ったことで、その土地の歴史や景色を知れるとても貴重な時間でした。

最後、参加頂いた皆さまと。


アースダイブ幌別編へご参加いただいた皆様、是非また来年もご参加頂けたらうれしいです。ありがとうございました!


~白老・アヨロ編へ続く。

ウイマㇺ文化芸術プロジェクト

ウイマㇺ文化芸術プロジェクトは文化芸術を通じた交易・交流の様々な場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指している。上述のウイマㇺの意味解説の中では、初期の対等性と共生の形態を尊重し、多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、期待を込めて現代の「ウイマㇺ」の実践を試みる。