白老の木彫り熊とその考察展

かつて北海道土産の代名詞と言われた「木彫り熊」。白老町も例外ではなく、観光客が連日のように木彫り熊を買い求める、町の一大産業でした。町内に留まらず「函館、札幌、旭川、阿寒、稚内方面の土産店まで、木彫り熊を車内一杯に詰め込んで卸しに走った」という証言もあります。ウイマㇺ文化芸術プロジェクトでは、当展覧会へ向けて現役の彫り師、昭和20年〜50年にかけて木彫り熊やニポポ、木工民芸を彫っていた方やその親族、当時土産店を営んでいた方々を中心に、ヒアリングを積み重ねてきました。白老町には全盛期に300名以上の彫り師がおり、毛彫りアルバイトや民芸品店関係者も含めると、約1,000人前後の人々が木彫り熊に関わっていたこと。また、軒を連ねてひしめき合うように木彫り熊を販売していた民芸品店も、全盛期には90軒ほどあったと言われます。人々の声を積み重ねていくと、当時の町の雰囲気や時代背景、土産店の仕事風景、彫り師たちの生活背景や姿が浮かんできます。本展では、木彫り熊をコレクションとして展示するだけではなく、町の人々の声や当時の雰囲気、匂いが伝わるような展示を目指します。

 このたびのリサーチ活動とその記録には、展覧会のためだけにとどまらない地域資源としての価値を感じています。本事業を通じて多くの人と共有することで、地域や北海道の文化財として後世に残していくことができればと願っています。 

(ウイマㇺ文化芸術プロジェクト ディレクター 木野哲也)


【展覧会概要】

会 場 | 仙台藩白老元陣屋資料館

北海道白老郡白老町陣屋町681−4

会 期 | 2019年9月7日[土]~9月23日[月/祝]

※休館日:9月9日[月]、17日[火]

時 間 | 9:30 〜 16:30 

入場料 | 300円 / 小・中学生150円

※白老町民 無料 (氏名・所在が分かるものを提示ください)

駐車場 | 無料

お問合せ| 電話0144-85-2666  メール jinya@town.shiraoi.hokkaido.jp


【取材協力・展示物資料提供者】

相吉正亮

葛西芳一

清水敏

能登康昭

能登富枝

野本タケ

野本正博

野本三治

布澤陽一

山里稔

山田祐治

横川武

吉田信男

株式会社 協業民芸

有限会社 荒井工芸館

※7月末以降の協力者様については、会場内の資料にて記載させていただきます。


【サテライト会場】

会 場 | haku hostel + cafe bar

北海道白老郡白老町大町3−1−7

会 期 | 2019年9月7日[土]~9月23日[月/祝]

時 間 | 10:00 〜 22:00 ※定休日:火、水曜日

入場料 | 無料

駐車場 | 建物隣りに無料公共駐車場有り

お問合せ| ☎ 0144-84-5633

文化庁委託事業「2019年度戦略的芸術文化創造推進事業」

■主催:文化庁 / ウイマㇺ文化芸術実行委員会

■共催:白老町教育委員会

■企画制作:ウイマㇺ文化芸術実行委員会 / 仙台藩白老元陣屋資料館

■監修:山里稔 / 中村一典

■後援:白老町 / 北海道教育庁胆振教育局 / 公益財団法人アイヌ民族文化財団 / NPO法人北海道遺産協議会 / 白老民族芸能保存会 / 白老町商工会 / 一般社団法人白老観光協会 / 一般社団法人白老青年会議所 / 虎杖浜竹浦観光連合会 / 協同組合白老商業振興会 / 苫小牧民報社 / 室蘭民報社 / 北海道新聞苫小牧支社 / 読売新聞社苫小牧支局

■取材チーム:中村一典(プロジェクトマネージャー)/ 山里稔(監修)/ 永楽和嘉 / 川尻亮一 / 菊地辰徳 / 木野哲也 / 栗栖マキ / 瀧谷栄 / 原口弘子 / 羊屋白玉

★飛生芸術祭 連動企画★

ウイマㇺ文化芸術プロジェクト

ウイマㇺ文化芸術プロジェクトは文化芸術を通じた交易・交流の様々な場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指している。上述のウイマㇺの意味解説の中では、初期の対等性と共生の形態を尊重し、多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、期待を込めて現代の「ウイマㇺ」の実践を試みる。