【レポート】『歩く白老』植生学「アチャポ トゥラノ パヨカアン ロ」終了!

8月26日に「アチャポ トゥラノ パヨカアン ロ」の2回目が開催されました。

今回も、アイヌ語が書かれた札を一人一人持って散策。

はい、左から「タン チクニ レへ アイヌイタク* アニ マク* アイェ(この木はアイヌ語で何て呼ぶ)?」

※印のところは小文字です。

萩の里自然公園の中には、雑木林を伐採して再生を促しつつ林床に生える植物の変化を観察する「皆伐更新実験地」があり、その中をガイドサポートの坂本さんに案内していただきました。

他に目を引いたのはマムシグサ(アイヌ語名ラウラウ)。

蛇の松明という別名もあり、WEBでちょっと調べると「根の部分は特に毒性が強い」とありますが、この植物について、アイヌの人たちはまたちょっと違う知恵を持っていたようですよ。

午前中の散策を終えて、植生学だけのお楽しみ、オハウキナ(和名:ニリンソウ)を使ったお味噌汁が待つケネルハウスに到着。

美味しい。

午後は講師の作田さんが、鳥を捕るワナを作って見せてくださいました。


「最後の仕上げをどうやるのか、みんなで考えよう」と作田さん。

普段使わない思考回路をフル回転させて、仕掛けの仕組みをアレコレ試しては失敗、の連続でしたが、なんとか成功!

「来年は(実際には使用できないけど)ワナ作りWSをしてはどうか?」という意見も飛び出し、思わぬ盛り上がりを見せたワナ作りでした。

ということで、2回に渡った植生学も無事終了。

自生する植物のいろんな使い方(食用からシャンプー用まで!)とアイヌ語を学ぶことができ、とても楽しい講座となりました。

講師の作田さん、アテンドサポートのマユンキキさん、ガイドサポートの坂本さん、白老、登別、札幌、苫小牧、旭川、東京などから参加してくださった皆様、どうもありがとうございました!

写真撮影:川尻亮一

ウイマㇺ文化芸術プロジェクト

ウイマㇺ文化芸術プロジェクトは文化芸術を通じた交易・交流の様々な場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指している。上述のウイマㇺの意味解説の中では、初期の対等性と共生の形態を尊重し、多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、期待を込めて現代の「ウイマㇺ」の実践を試みる。