【レポート】『歩く白老』地域学「白老アースダイブ」第1回が開催されました。

7月15日に「白老アースダイブ」の第1回目が開催されました。当日はあいにくの小雨&うっすら霧の漂う天候でしたが、地元の人曰く「白老らしい」天気とのこと。

最初は講師の谷本さんによる座学からスタートです。


フィールド散策地のアヨロ・虎杖浜周辺の地名と交易について、知里真志保さんと山田秀三さんの研究を紹介しながら解説。この日はアイヌ民族文化財団の方々をはじめとする研究者の方も多く参加されており、谷本さんによる一方通行の座学というより、参加者とやり取りをしながら、歴史の時間軸の中へダイブを試みていきます。

一通り本日訪れる場所の予習を終えたあと、まずはアヨロ川の河口付近を目指す一行。


地図を見ながら、ひとしきり議論。


近世後期、ここでたくさんの鰯や鮭、昆布、しいたけなどが交易されたそうです。


お昼休憩の後は、「アヨロ村で気違い病が流行ったので、それを伝えて戒める歌」をマユンキキさんと一緒に輪唱。


午後からは、「巨大な神様がクジラをヨモギの串にさして焼いているうちに、その串が折れたのでびっくりして尻餅をついた跡のくぼみ」と言われている場所を目指します。


そして、昔は良好の湾であったと言われるポンアヨロ川の河口での解説。


最後に「あの世の入口」という意味のアフンルパルへ行き、この日の白老アースダイブは終了。

谷本さんの解説だけじゃなく、地元の人からのプラスαな豆知識も続出、終了後も質疑応答がしばらく続くという大盛り上がりの第1回となりました。

参加してくださった皆様、講師の谷本さん、アテンドサポートのマユンキキさん、ありがとうございました!

写真撮影:川尻亮一

ウイマㇺ文化芸術プロジェクト

ウイマㇺ文化芸術プロジェクトは文化芸術を通じた交易・交流の様々な場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指している。上述のウイマㇺの意味解説の中では、初期の対等性と共生の形態を尊重し、多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、期待を込めて現代の「ウイマㇺ」の実践を試みる。