アーティスト・イン・レジデンス in 白老【青柳 拓次】演奏会レポート

国内外から招へいしたアーティストが白老に滞在し、今の白老を生きる人々との交流や有形無形の文化資源との出会いを通じて、その歴史、文化、風土について学び、制作を行う、"ウイマム文化芸術プロジェクト"3年目のプログラム「アーティスト・イン・レジデンス in 白老」。
2020年度に招へいした、テキスト、サウンド、ビジュアルを用いて表現するアーティスト青柳拓次 サウンズ タクジ (青柳拓次) さんが、白老での滞在を通して作曲し、滞在中に出逢った町民の方々と"演奏"という形で成果発表を行いました。

9月は悪天候が続いていた白老。
青柳さんが滞在している時も晴れた日は数日間。
そのため、晴れの時と雨だった場合の演奏会の会場は飛生の森で行うことが決まりました。

集合時間が近くなるとともに地元奏者の方々が続々と会場に到着し、live開始までの準備を進めています。
晴れていれば飛生の森に設置されているストーンサークルにて演奏会を行う予定でしたが、なんとlive直前にポツポツと雨が降り出してしまい、急遽体育館での演奏に変更となりました。

当日は動画撮影と15時からのlive配信に向けて、外でのセッティングがほぼ完了した後だったので、撮影チームは変更に伴うセッティング作業が色々とバタついてる様子。

入念に音をチェックする奏者の方々。

当初予定していた15時からのlive配信は5分程遅れての配信となりました。

liveが始まる前の賑やかな雰囲気からは想像がつかないくらい緊張感が漂っていて、
体育館の中はシーンと静まり返っていました。
青柳さんのギターソロから始まり、それに続いて奏者の各パートの音が重なり始めます。

皆さんの奏でる音があまりにも美しく、音楽をあまり知らない私ですが終始、心地良く聞くことができました。この日のために、皆さんの色々な思いが込められているような気がして。

それぞれの楽器が響き合うことで新しい空間が生まれるという事をこの演奏会ではじめて実感しました。


この演奏会までに音を合わせる時間が、WS以外ではほぼ無かったので、こんなにも完成されていることに驚いた人は多いはず。live配信はたくさんの方にご視聴いただきました!
この日いた皆さんとでしか奏でることのできない唯一無二な演奏会となりました。
参加頂いた地元奏者の方々、live配信をご覧いただいた皆様、関わって下さったすべての皆様!どうもありがとうございました!

またいつか皆さんと演奏会ができる日を心待ちにしています。と青柳さん。
また次回お会いできる日を楽しみにしています!

ウイマㇺ文化芸術プロジェクト

ウイマㇺ文化芸術プロジェクトは文化芸術を通じた交易・交流の様々な場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指している。上述のウイマㇺの意味解説の中では、初期の対等性と共生の形態を尊重し、多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、期待を込めて現代の「ウイマㇺ」の実践を試みる。